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刑事訴訟法

捜索時における弁護人の立会いの可否

[問題]

捜索時における弁護人の立会いの可否について述べなさい。

  1. 捜索の意義
  2. 捜索とは、一定の場所、物又は人の身体について、物又は人の発見を目的として行う強制処分のことをいう。

    捜索は、裁判所が行う捜索と捜査機関が行う捜索に分けられる。

  3. 捜索時における弁護人の立会いの可否
  4. (1)裁判所が行う捜索の場合

    ア 結論

    弁護人は、裁判所が行う捜索について、差押状、記録命令付差押状又は捜索状の執行に立ち会うことができる。

    イ 理由

    刑訴法113条1項には、裁判所が行う捜索について、弁護人は、差押状、記録命令付差押状又は捜索状の執行に立ち会うことができると規定されている。

    すなわち、弁護人は、被告人の防御権又は弁護人の弁護権の具体的権利として立会権を与えられており、裁判所が行う令状による捜索の執行現場に立ち会うことができる。

    (2)捜査機関が行う捜索の場合

    ア  結論

    弁護人は、捜査機関が行う捜索について、差押状、記録命令付差押状又は捜索状の執行に立ち会うことはできない。

    イ  形式的理由

    刑訴法222条1項は、当事者の立会いに関する刑訴法113条1項を準用していない。

    ウ  実質的理由

    弁護人は、捜査段階において訴訟当事者的な地位を有しないこと、捜査機関に対し、公共の福祉を堅持する機能を十分に発揮させる必要があること、捜査が秘密を保ちつつ迅速に行われるべき性質を有していること、等から否定されていると解されている。